
—戦後80年、広島から世界へ—
2025年、戦後80年という節目の夏。
広島「Pride of Hiroshima」にて、平和のモニュメント《問いのかたち – The Shape of a Question》を展示いたしました。
本展示には、国際対話プロジェクト「HOPE80」のメンバー5名が来訪。
戦争、差別、国家という歴史の交差点に立つ方々が、この空間に集いました。
• マガリ・ブロッシュ(アウシュヴィッツ生存者の家族)
• クリフトン・トルーマン(第33代米国大統領の孫)
• 東條英利(東條英機元首相の曾孫・歴史作家)
• ジェニファー・テーゲ(ナチス親衛隊将校の孫・作家)
• トーシャ・ガンジー(マハトマ・ガンジーの孫)
それぞれが異なる歴史的背景を背負いながら、広島で一つの“問い”に向き合う。
その光景は、政治や立場を超えた対話の象徴でした。

「記念する」のではなく、「問いを残す」
《問いのかたち – The Shape of a Question》は、被爆地・長崎出身の華道家 美榮(BIEI)と、竹あかり演出家・池田親生氏による共同制作です。
本プロジェクトは、私の故郷である長崎から始まりました。
そして2025年、核兵器が投下された世界で唯一の2都市——長崎と広島——を結ぶ架け橋として、広島へと歩みを進めました。
戦後80年。
直接の体験を語れる世代が少なくなり、記憶は「体験」から「知識」へと変わりつつあります。
だからこそ私たちは、答えを提示するのではなく、問いを残すことを選びました。
「100年後、私たちは何を残せるのだろう?」
この問いを、花と竹あかり、言葉と沈黙によって空間化したのが本モニュメントです。



こ空間芸術としての平和
本作品は、三層構造で設計されています。
花(Ikebana Installation)
命の循環を象徴し、時間の流れと共に変化する“生”そのものを表現。
竹あかり(Light Installation)
祈りではなく、未来へと差し込む光。
沈黙(Spatial Silence)
鑑賞者が自身の内側と向き合うための余白。
この空間は、答えを示す場ではありません。
訪れた人それぞれが、自らの立場や歴史を持ち寄り、問いを持ち帰るための場所です。
HOPE80のメンバーは、モニュメントの前で一人ひとりが想いを記し、
祈りではなく“問い”として平和を語られました。
それは、加害と被害という二元論を越え、未来への責任へと視点を移す姿でした。

広島大学との共創
本展示は、広島大学モニュメントプロジェクト実行委員会との共創により実現しました。
制作には、
• 広島大学の学生の皆さま
• 広島大学池坊華道部
• 広島の企業・地域の皆さま
• Pride of Hiroshimaアテンドスタッフ
多くの方々の支えがありました。
若い世代が主体となり“問い”を立ち上げる構造そのものが、本プロジェクトの核心です。
これは記念碑ではなく、参加型の生きたモニュメントです。
日本発、世界へ向けた文化プロジェクト
海外の視点から見れば、本プロジェクトは単なる平和記念展示ではありません。
それは、「記憶を対話へ転換する試み」です。
ホロコーストの記憶、原爆投下の歴史、非暴力思想の継承。
それぞれの歴史的文脈が交差する場所で、日本発の芸術が“問い”という形式で世界に語りかける。
政治的声明ではなく、芸術という普遍言語によって。
長崎から広島へ。
広島から世界へ。
《問いのかたち – The Shape of a Question》は、国境を越える対話を生み出す文化プロジェクトとして、今後も国内外で展開してまいります。
2025年。戦後80年。
平和は、完成された状態ではありません。
問い続ける意志そのものが、未来を形づくる力になる。
この問いは、これからも続いていきます。
■ 展示概要
会場:Pride of Hiroshima
会期:2025年8月26日〜9月15日
休館日:9月8日
主催:広島大学モニュメントプロジェクト実行委員会
共催:株式会社 美榮
協力:Tamariba.下見キャンパス(株式会社KAKERU)
制作・演出
華道家 美榮(BIEI)
竹あかり演出家 池田親生
広島大学池坊華道部
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